ワークライフ・エンリッチメントとは「家庭で培ったスキル」を仕事に、「職場で培ったスキル」を家庭で活かして人生を充実させる取り組みです。
社員にとって、「パワハラに遭っている」「部下が育たない」といった職場での悩み、「パートナーとの連携がうまくいかない」「ワンオペ家事・育児で疲弊している」といった家庭での悩みを抱えた状況は、とても辛いものです。QOLの低下、仕事のパフォーマンス低下、メンタルヘルスの悪化、離職にもつながり、結果的に企業の成長を阻んでしまいます。こうした企業の成長を阻む、職場での問題(内的要因)、家庭での問題(外的要因)に向き合うのがワークライフ・エンリッチメントの取り組みです。
「家庭」が社員にとっての安心基地であれば、仕事上のストレスや疲れを癒やし、体力・モチベーション回復に役立ちます。さらに家庭運営ではコミュニケーション力、人材育成力、チームビルディング・スキルなどが培われ、それは仕事に大いに役立ちます。職場でのパワハラ防止、人材育成力強化にも寄与します。
「職場」が社員にとって、もう一つの安心基地であれば、家庭でのモヤモヤやイライラを仕事に打ち込むことで解消できるでしょう。そして、職場で鍛えられた段取り力、ワークシェア・スキル、交渉力などが家庭で役立ちます。パートナーとの円滑な話し合い、ワークシェアならぬ家事・育児シェアができ、家庭が安定し、さらに仕事のパフォーマンスは上がります。
このように、家庭と職場が相互に良い影響を与えることで、社員のポテンシャルを最大限に引き出す、これがワークライフ・エンリッチメントです。
●働きやすい環境作りプライベートに関する話を自然とできるようになり、職場の心理的安全性が向上する
●ビジネススキルの向上コミュニケーション力、人材育成力、チームビルディング力、マネジメント力を家庭で鍛え、職場で発揮できるようになる
●女性活躍推進多くの女性が抱えている悩みや課題を具体的に解決し、キャリアアップの意欲が向上する
●エンゲージメント向上社員の悩みや問題を理解し、企業側と社員の信頼関係を構築する
●定着率の向上社員同士が抱えている問題を理解し、助け合うことにより「働き続けたい」と思える企業風土の醸成